2013年05月30日

御香宮神社随神像修理






御香宮神社随神像鎮座-2.jpg
御香宮神社本殿前に鎮座する随像(修理後)



平成24年度に弊社が受託した御香宮神社随神像の修理が過日無事に完了しましたので、お知らせいたします。



【 対 象 の 概 要 】

  名   称  木造随神倚像
  員   数  2躯
  時   代  未詳
  寸   法
      
  阿形 像高1070mm 袖張1330mm
  吽形 像高1030mm 袖張1300mm  
  品   質  木造 彩色及び漆箔・漆仕上げ
  所在地  京都府京都市伏見区御香宮門前町



御香宮神社の木造随神倚像2躯は、昭和三年と平成六年に塗り替え等を経ていますが、近年傷みが目立つことから、この度の修理に至りました。

狩衣は、漆下地の上に文様を置上げてから仕上げの漆を塗ることにより、細やかな光沢を見せています。

面貌、平緒の鳳凰図、台座に敷かれた虎皮等の彩色は、所有者様の意向を汲んで描きました。



御香宮随神像修理前-2.jpg 御香宮随神像修理後-2.jpg
阿形 修理前阿形 修理後



関係者の皆様に御礼申し上げます。
ありがとうございました。








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2013年05月23日

【重要文化財】 大福光寺本堂保存修理工事(剥落止工事)





「方丈記」最古の写本を所蔵していることでも知られる京丹波の古刹、真言宗御室派 大福光寺。

本堂と多宝塔は重要文化財に指定されており、往時の大伽藍を偲ぶことができます。

平成24年度に、大福光寺本堂は屋根葺替・部分修理を主な内容とする保存修理工事が実施されました。

本工事において弊社は内部彩色を対象とした剥落止工事を担当し、過日無事に竣工を迎えましたので、お知らせいたします。




【建物の概要】
 大福光寺本堂竣工.jpg
 名称大福光寺 本堂(毘沙門堂)
 員数1棟
 建築年代
嘉暦2年(1327) 棟木銘
同年、足利尊氏が現在地に移築したと伝わる。
 構造形式桁行五間、梁間五間、一重、入母屋造、 檜皮葺、南面
 文化財の種別重要文化財
 文化財の指定年月日明治37年(1904) 2月 18日
 所在地京都府船井郡京丹波町下山岩ノ上
 主な修理履歴
昭和6年(1931) 解体修理(現状変更)
昭和41年(1966) 屋根葺替工事



大福光寺本堂内部は、内陣四天柱廻りの柱・横臥材・組物等に彩色があります。

いずれも黒塗装の上に白色下地を引き、赤色や黄赤色で素朴な文様を描いたもので

修理前には彩色塗膜は層状に剥離しており、また雨漏りが原因と思われる暗褐色汚染で当初の鮮やかさが失われていました。

京都府教育庁指導部文化財保護課様の指導監督の下、膠水や布海苔抽出液で彩色塗膜の剥落を止め、また湿式洗浄(クリーニング)によって暗褐色汚染を除去しました。



大福光寺本堂剥落止前.jpg
大福光寺本堂剥落止後.jpg
 修理前 (斜光撮影)
彩色塗膜が層状に剥離している。

 修理後 (斜光撮影)
剥落止めにより、彩色塗膜が原状に回復した。


 大福光寺本堂洗浄前.jpg 大福光寺本堂洗浄後.jpg
 修理前 (順光撮影)
彩色塗膜が暗褐色に汚染されている
修理後 (順光撮影)
湿式洗浄により、暗褐色汚染が除去された。




本工事でお世話になりました関係者の皆様に御礼申し上げます。










posted by 川面美術研究所 at 14:00| 建造物装飾

2013年05月07日

第64回 京おどり





第5景 都大路・下(詩仙堂の紅葉).jpg 
第3景 都大路(下) 詩仙堂の紅葉





平成25年4月6日より21日まで、京都・宮川町歌舞練場において、第64回 京おどり 「京浪漫花吹雪(みやころまんはなふぶき)」 全七景 が開催され、弊社は美術を担当させていただきました。

道具帳と公演写真の一部を御紹介いたします。



 
道具帳
公演
第3景 都大路(上)
夏の都大路
 
第3景 都大路・上(夏の都大路)道具帳.jpg

第3景 都大路・上(夏の都大路)公演.jpg
第6景 雪女
冬の山
 
第6景 雪女(冬の山)道具帳.jpg

第6景 雪女(冬の山)公演.jpg
第7景 宮川音頭
大覚寺唐門前
 
第7景 宮川音頭(大覚寺唐門前)道具帳.jpg

第7景 宮川音頭(大覚寺唐門前)公演.jpg
 




宮川町お茶屋組合様をはじめ、関係者の皆様に御礼申し上げます。

本公演に関する詳細は、下記ホームページを御覧ください。
  

  宮川町お茶屋組合公式サイト   http://www.miyagawacho.jp/
 






posted by 川面美術研究所 at 10:00| 舞台美術

2013年04月10日

木像初代通圓座像および厨子の修復

設置後.JPG 修復前 通圓像.JPG 修復後 通圓像.JPG厨子.JPG復原図1.JPG
店内安置の様子
 修復前 通圓座像
修復後 通圓座像
 修復後の厨子
 厨子彩色復原図



株式会社通圓(京都府宇治市)所蔵の 木造初代通圓座像および厨子 の修復が完了しましたのでお知らせ致します。


平成242月に開催された第七回文化財ドックを通じて、株式会社通圓の通圓亮太郎様よりご相談を受けました。

株式会社通圓は平安時代末永暦元年(西暦1160年)創業で、現在も宇治橋の東詰で営業されている宇治茶の老舗です。

通圓像は源頼政と初代通圓の主従関係を物語った狂言「通圓」の舞姿を第七代目通圓と交流のあった一休宗純が制作したと伝えられています。


今回、通圓像は彩色保存処置と木部修理、厨子は彩色・木部・金具・漆の各補修と彩色調査を実施いたしました。

クリーニングで後世に塗られた古色を丁寧に取り除いたところ、通圓像・厨子ともに当初の彩色が判明しました。


株式会社通圓様、公益財団法人京都古文化保存協会様には大変お世話になりました。
また厨子の補修に関しましては、伸和建設株式会社様、株式会社森本錺金具製作所様、株式会社さわの道玄様にご協力いただきました。
御礼申し上げます。
ありがとうございました。


通圓像と厨子は通圓様の店内でご覧いただけます。

詳しくは下記HPをご参照ください。


株式会社通圓オフィシャルホームページ http://www.tsuentea.com/






posted by 川面美術研究所 at 00:00| 美術工芸

2012年12月12日

第55回 祇園をどり



平成24年11月1日(木)〜10日(土)、京都 祇園会館において第55回祇園をどり「座戯遊興種(ざにたわむるるゆうきょうのくさわい)」が開催され、弊社は美術を担当させていただきました。

道具帳(下絵)と公演写真の一部を掲載します。


 

演目
道具帳
公演
第一景
蝶と扇の連舞の場
蝶と扇の連舞の場.JPG蝶と扇の連舞の場.JPG 
第三景
千里が竹の場
千里が竹の場.JPG 千里が竹の場.JPG 
第五景
祇園東小唄
祇園東小唄JPG.jpg祇園東小唄JPG.jpg 




祇園東歌舞会様をはじめ、関係者の皆様に御礼申し上げます。

公演に関する詳細は、下記ホームページを御覧ください。
祇園東歌舞会公式ウェブサイト   http://www.gionhigashi.com/index.html



posted by 川面美術研究所 at 15:25| 舞台美術

2012年09月21日

『 家庭画報 』 2012年10月号掲載 二条城・二の丸御殿障壁画模写事業の現場



家庭画報2012年10月記事-1.jpg



世界文化社発行『家庭画報』2012年10月号にて、二条城・二の丸御殿障壁画模写事業が紹介されましたので、お知らせいたします。

本誌と綴じ込み付録の2箇所にわたって、写真付きの記事が掲載されています。




『家庭画報』最新号の詳細は、下記ホームページを御覧ください。

家庭画報2012年10月.jpg  「家庭画報.com」     http://www.kateigaho.com/magazine/






posted by 川面美術研究所 at 00:00| 出版・放送・行事

2012年08月29日

稱名寺本堂保存修理工事




稱名寺本堂タイトル.jpg



はじめに

大阪府松原市にある、 報恩山 稱名寺 。
近鉄南大阪線布忍駅から西除川を渡った
住宅地の中にある、浄土真宗本願寺派の寺院です。
参道と下高野街道の辻には、「蓮如上人御舊蹟」の石碑が建っています。

このたび親鸞聖人七百五十回大遠忌を機縁として、平成22年から約2年にわたり、称名寺本堂保存修理工事が行われ、川面美術研究所は内部彩色保存修理を担当しました。
過日無事竣工を迎えましたので、
稱名寺本堂彩色保存修理の概要をお知らせするとともに、稱名寺本堂内部の華やかな世界を御紹介します。




建物の概要

 稱名寺本堂外観.jpg
名   称

員   数

  

建築年代

構造形式
 稱名寺 本堂

 1棟

 
大阪府松原市南新町2丁目9-8

 江戸時代後期  (ただし安政二年(1855)に西向きから東向きに立て直す)
 
 桁行五間(実長六間) 梁行六間半(実長七間半) 一重 入母屋造 本瓦葺




修理方針と仕様

本堂内部の内陣・両余間・内外陣境の構造材(柱・梁・貫など)は、漆金箔と極彩色で装飾されています。
また内陣・両余間は格天井で、格縁は黒色漆と漆金箔で仕上げ、格間も
漆金箔と極彩色の板が嵌められています。
置上彩色を用いた濃密な彩色技法、二十四孝や極楽浄土などの蟇股(かえるまた)彫刻の主題をはじめ、西本願寺御影堂内部装飾との類似点を多く見つけることができます。

極彩色の来歴について詳しくは分かっていませんが、現在の極彩色は後世に改変されたもののようです(下層に文様や配色の異なる別の彩色塗膜が残っています)。
しかしながら、塵埃や煤煙により極彩色および漆金箔の鮮やかさは失われ、また塗膜がめくれ上がるように剥離・剥落が進んでおり、今後維持することが困難な状態であることが明らかとなりました。
そのため関係者と協議の上、現状の極彩色をクリーニングと剥落止めによって保存し、さらに塗膜が剥落した箇所を対象に日本画絵具で補彩をすることで、宗教空間としての威厳を回復することにいたしました。




修理事例

稱名寺本堂内陣天井板修理前.jpg
稱名寺本堂内陣天井板修理後.jpg
修理前修理後

内陣天井画は、菊文の上に紙本著色の桔梗文を貼り付けるという特殊な形態になっています。
漆金箔はクリーニング(湿式洗浄)により、あたかも金箔を押し直したかのように輝きを取り戻しました。
菊文の輪郭は大半が剥落していたので、金泥で補彩しました。



稱名寺本堂共命鳥修理前.jpg
稱名寺本堂共命鳥修理後.jpg
修理前修理後

共命鳥(ぐみょうちょう。仏説阿弥陀経に説かれている双頭の鳥)の彫刻が付いた内外陣境の蟇股周辺。
イレーザーによる乾式洗浄と湿式洗浄を組み合わせたクリーニングにより汚れを取ったので、全体的に明るくなりました。




竣工写真
稱名寺本堂内外陣境完成.jpg
修理後の内外陣境

内外陣境各間の蟇股には、極楽浄土にいるという六鳥(南から、共命鳥・迦陵頻伽・舎利鸚鵡・孔雀・白鵠をかたどった彫刻が取り付けられています。
過剰な補彩を避けることで、華やかでありながらも上品で落ち着きのある空間となりました。




稱名寺本堂内陣完成.jpg
修理後の内陣

内陣の蟇股には、飛天の彫刻が付いてます。
来迎柱廻りの極彩色は、本堂内部でもとりわけ密度の高いものです。




稱名寺本堂南余間完成.jpg
稱名寺本堂北余間完成.jpg
修理後の南余間修理後の北余間

両余間は、構造材の極彩色もさることながら、天井の草花図が見どころです。
天井格縁もクリーニングにより光沢が増したので、天井画に遜色ありません。




稱名寺本堂南余間天井完成.jpg
稱名寺本堂北余間天井完成.jpg
修理後の南余間天井修理後の北余間天井

両余間合わせて72面、すべて異なった構図で描かれています。
漆金箔は鏡のように光を反射して、堂内を照らします。




おわりに

稱名寺は、本堂のほか山門・庫裏・鐘楼・土蔵・井戸屋形などで伽藍を構成しています。
これらの建物には、随所に
龍や十二支などさまざまな動物を主題とする力強い木彫が配置されています。
造形の特徴や墨書から、堺のだんじり彫刻との関連が指摘されているようです。
御参拝の折には、本堂極彩色と併せ是非御注目ください。

本工事にあたりお世話になりました、稱名寺様、一般財団法人建築研究協会様、株式会社金剛組様、八田彩華堂様、京都社寺錺漆株式会社様をはじめ、関係者の皆様に御礼申し上げます。
ありがとうございました。





posted by 川面美術研究所 at 16:00| 建造物装飾

2012年08月03日

朝日新聞出版 『週刊 日本の世界遺産&暫定リスト 14号』



復原修理で蘇らせる創建当時の「荘厳」.jpg


朝日新聞出版 『週刊 日本の世界遺産&暫定リスト 14号 古都京都3』 (朝日ビジュアルシリーズ) にて、弊社代表取締役 荒木かおり の執筆した解説が掲載されましたので、お知らせいたします。

“復原修理で蘇らせる創建当時の「荘厳」” と題しまして、西本願寺虎之間障壁画および御影堂内部彩色の復原について紹介しております。

掲載誌の詳細は、下記ホームページを御覧下さい。


日本の世界遺産14 表紙.jpg 「朝日新聞出版 週刊日本の世界遺産」   http://publications.asahi.com/isan/





posted by 川面美術研究所 at 15:41| 出版・放送・行事

2012年06月26日

伊藤若冲筆「釈迦三尊像」「動植綵絵」レプリカ制作

 
 


「釈迦三尊像」3幅(相国寺所蔵)と「動植綵絵」30幅(宮内庁三の丸尚蔵館所蔵)は、江戸時代の“奇想の画家”として知られる伊藤若冲の代表作です。

平成18年(2006年)から6年がかりで、便利堂様がコロタイプと手彩色による「釈迦三尊像」と「動植綵絵」の複製を制作され、弊社は彩色を担当させていただきました。

弊社二条城二の丸御殿障壁画模写担当者等が、コロタイプで刷られた絹本に日本画顔料を重ね、原本の華麗な濃彩を再現しました。
若冲の原本を間近に観察したり、若冲の筆の軌跡を追う作業は、私どもにとって非常に有意義な体験でした。

貴重な機会をいただいた 相国寺様、宮内庁三の丸尚蔵館様、便利堂様、 またお世話になりました 矢口浩悦庵様 をはじめ、関係者の皆様に御礼申し上げます。

「釈迦三尊像」と「動植綵絵」の複製制作については、下記ホームページにてくわしく紹介されておりますので、是非御覧ください。


便利堂コロタイプ通信   http://takumisuzuki123.blog.fc2.com/blog-entry-8.html
 
 
 
 
また「釈迦三尊像」のコロタイプ複製作品が、このたび公開されることになりました。
 
ワシントン「桜祭り」出品記念(明治45年桜6000本アメリカへ寄贈100周年記念)
伊藤若冲   釈迦・文殊・普賢三尊像と釈迦・文殊・普賢三尊像コロタイプ印刷特別展示
併設:館蔵の名品展

 会   期 : 平成24年6月23日(土)〜9月9日(日) 会期中無休
 開館時間 : 午前10時〜午後5時(入館は4時30分まで)
 会   場 : 相国寺承天閣美術館
 拝  料 : 一般800円/65歳以上・大学生600円/中・高生300円/小学生200円



こちらも是非御覧ください。


_MG_4923-1.jpg
京都新聞 平成24年6月23日






 
 
 
 
 
posted by 川面美術研究所 at 14:50| 美術工芸

2012年06月13日

第175回 鴨川をどり



平成24年5月1日(火)〜24日(木)、京・三条大橋畔の先斗町歌舞練場において、第175回鴨川をどりが開催され、弊社は美術を担当させていただきました。

道具帳(下絵)と公演写真の一部を掲載いたします。




演目
道具帳
公演
第一部 源平雪月花
二場 壇ノ浦
第一部 二 壇ノ浦-2.jpg
 IMG_3758-1.jpg
第二部 京都春宵
一 桜屏風
第二部 一 桜屏風-2.jpg
 IMG_3775-1.jpg
第二部 京都春宵
フィナーレ 藤の園
 第二部 四 フィナーレ 藤の園-2.jpg IMG_3790-1.jpg



先斗町歌舞会様をはじめ、関係者の皆様に御礼申し上げます。

公演に関する詳細は、下記ホームページを御覧ください。
   先斗町歌舞練場公式ウェブサイト   http://www1.odn.ne.jp/~adw58490/








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