2014年03月25日

伏見稲荷大社御旅所神楽殿 壁画の制作




伏見稲荷御旅所神楽殿竣工.jpg
伏見稲荷大社御旅所神楽殿 竣工



伏見稲荷大社の御旅所神楽殿(京都市南区)は、御鎮座1300年記念事業として建て替えられ、平成26年3月に竣工しました。

弊社は、その神楽殿壁画の制作を担当いたしました。




伏見稲荷大社御旅所神楽殿.jpg
神楽殿壁画 松図・竹図



杉の鏡板に
狩野派様式による松と竹を描き、背景に金箔・砂子を散らしています。

伏見稲荷大社様をはじめ、本事業関係者の皆様に御礼申し上げます。






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2014年03月15日

第56回 祇園をどり



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フィナーレ 祇園東小唄 (八坂神社)


平成25年11月1日(金)〜10日(日) 京都 祇園会館において、第56回祇園をどり「祇園社季詣(ぎおんやしろきごとのさんけい)」全七景(祇園東歌舞会主催)が開催され、弊社は美術を担当させていただきました。

道具帳(下絵)と公演写真の一部を掲載します。




演目
道具帳
公演
第一景
振袖三番叟
56祇園をどり第一景道具帳.jpg56祇園をどり第一景公演.jpg
第三景
祇園会
56祇園をどり第三景道具帳.jpg56祇園をどり第三景公演.jpg
第六景
おけら詣り
56祇園をどり第六景道具帳.jpg56祇園をどり第六景公演.jpg



祇園東歌舞会様をはじめ、関係者の皆様に御礼申し上げます。

公演に関する詳細は、下記ホームページを御覧ください。
祇園東歌舞会公式ウェブサイト   http://www.gionhigashi.com/index.html





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2014年01月15日

【重要文化財】 二条城二の丸御殿唐門 彫刻修理




 唐門修理後全体.jpg
 平成23年度 竣工


京都市では世界遺産・二条城を保存・継承していくために、平成23年度から工期20年の予定で本格修理事業が進められています。

その端緒として、平成23年度京都市元離宮二条城ニ之丸御殿唐門及び築地保存修理工事が実施され、弊社は彫刻修理の保存修理を担当しました。

過日無事竣工を迎えましたので、修理の概要をお知らせします。



二条城二の丸御殿唐門について

二条城は、慶長8年(1603年)徳川初代将軍家康公により京都御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所として造営されました。

そのあと後水尾天皇の行幸を迎えるにあたり、三代将軍家光公により城の拡張と整備工事が行われました。

唐門はこの行幸に合わせて寛永2年(1625年)二の丸御殿築地塀に建てられたと考えられています。


 名称二条城 
 棟名二の丸御殿唐門 
 員数一棟 
 建築年代寛永2年(1625年)
 構造形式四脚門、切妻造、前後軒唐破風付、檜皮葺 
 文化財の種別重要文化財 
 指定年月日昭和14年(1939年)10月28日 
 所在地京都市中京区二条通堀川西入二条城町 



彫刻彩色について

 

東側 妻.jpg
東側妻飾修理後
 
 北側背面.jpg
北側修理後
二の丸御殿唐門 各彫刻の主題

位置部材 主題 
南側蟇股 霊亀
 欄間松梅鶴 
 欄間牡丹・蝶
中央欄間梅竹波龍虎 
北側蟇股亀に乗った人物(廬敖か?) 
 欄間 松薔薇瑞鳥 
 欄間 牡丹・蝶 
東妻 欄間 牡丹・唐草 
 欄間 牡丹・唐獅子 
西妻 欄間 牡丹・唐草 
 欄間 牡丹・唐獅子 
四方 木鼻 牡丹・唐草 

 

龍虎.jpg
中央冠木上欄間修理後

 

 

 

四方に見られる彫刻は、木地に直接金箔を押して彩色された豪華なものです。


様々な生き物が活写され、中でも唐獅子は合計10体に及ぶほど多用されています。


故 川面稜一が担当した昭和49年(1974年)の前回修理から39年が経過し、彫刻木部の欠損・欠失と彩色塗膜の汚損・剥落が進んでいました。


今回の修理では現状を調査した上で、昭和49年修理時の見取図、施工日誌、古写真等と照合しながら検討を重ね、往時の姿に蘇らせました。

 

 

松鶴修理前1.jpg 
南側欄間修理前
 
 松鶴修理後.jpg
南側欄間彫刻彩色修理後

 

 

本工事にあたり、京都市文化市民局元離宮二条城事務所様、社寺建築株式会社木澤工務店様をはじめ、お世話になりました関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。


ありがとうございました。




元離宮二条城HP

http://www.city.kyoto.jp/bunshi/nijojo/index.html

 

 


 

 

 

 



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2013年12月01日

メールアドレス変更のお知らせ




平成25年(2013)10月より、川面美術研究所のメールアドレスが変更になりました。


従来のAOLアカウントは、現在運用しておりません。


本画面右下にありますOCNアカウントまで御連絡たまわりますようお願い申し上げます。








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2013年11月11日

【重要文化財】 清水寺子安塔 彩色修理




国宝清水寺本堂ほか8棟保存修理工事(子安塔内部塗装工事)および子安塔扁額彩色修理が過日無事に完了しましたので、お知らせいたします。



清水寺子安塔初層内部-.jpg
 清水寺子安塔扁額-.jpg
 子安塔初重内部 完成 子安塔扁額 完成




【建物の概要】
子安塔竣工-.jpg 名称  清水寺子安塔
 員数 一基
 建築年代 明応9年(1500)
 構造形式 三間三重塔婆、檜皮葺
 所在地 京都府京都市東山区清水1丁目
 文化財の指定   昭和41年(1966) 6月 11日
 文化財の種別  重要文化財(建造物)




【子安塔の主な修理履歴】
 元禄9年(1696)頃 屋根葺替
 宝暦3年(1753)頃 各重軒廻り、心柱形式、初重縁廻り、初重内部須弥壇廻り・厨子・柱間装置改変
 文政12年(1829) 屋根葺替
 文久2年(1862) 屋根葺替
 明治44年(1911) 移築、初重天井改変、二重三重小屋組改変、壇上積基壇設置、外部彩色を単色塗へ改変、錺金具新調
 昭和26年(1951)  屋根葺替、斗栱等部材取替え、小屋組補強、心柱盤取替え、初重天井改変
 昭和53年(1978) 屋根葺替




子安塔は元・泰産寺(清水寺成就院の子院)の塔で、明治44年に境内南側の現在地に移築される以前は、清水寺参道を登り詰めた境内入口付近(仁王門下)にありました。
子安塔は安産祈願所として信仰を集め、旧参道途中の産寧坂(三年坂)の名の由来は、これにちなんだものと言われています。

今回の保存修理工事までは、建築年代が江戸時代初期の寛永年間(1624〜1644)頃と考えられてきましたが、解体工事中に初重方斗から発見された墨書によって、室町時代の明応9年(1500)にさかのぼることが明らかになりました。

子安塔外部には度重なる彩色・塗装の形跡があり、建築当初の姿を確定することはできませんでした。
内部に関しても塗り替えられていましたが、塗装の下に残っていた墨線や顔料、文様の痕跡を基に、彩色の推定復元を行いました。

子安塔内部塗装工事とは別に、子安塔扁額も調査によって明らかとなった当初の姿に復元しました。

なお、子安塔内部塗装工事は、単色塗を(株)片山様、漆塗を(株)はせがわ美術工芸様に協力いただきました。
また子安塔扁額彩色修理は、漆塗を(株)はせがわ美術工芸様に協力いただきました。

清水寺様、京都府教育庁指導部文化財保護課様をはじめ、本事業でお世話になった皆様に御礼申し上げます。








posted by 川面美術研究所 at 13:30| 建造物装飾

2013年11月06日

両陛下の熊本城本丸御殿障壁画ご視察




天皇皇后両陛下は、平成25年10月26日(土) 〜 同月28日(月)第33回全国豊かな海づくり大会ご臨席と地方事情ご視察のため、熊本県へ行幸啓になりました。


そのご日程の一環として、弊社が復元の筆を執りました熊本城本丸御殿昭君之間障壁画ご視察の栄誉にあずかりました。


熊本日日新聞(10月28日夕刊)の記事を転載いたします。


「両陛下 熊本城に」.jpg





posted by 川面美術研究所 at 17:30| 出版・放送・行事

2013年10月15日

【重要文化財】 京都府庁旧本館正庁 壁装材の修理




京都府庁旧本館は、現在の京都府庁舎と同じ京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町にあります。

明治37年(1904)に完成したルネサンス様式の建物で、日本人建築家による西洋建築様式習得の到達点を示す作品として、高く評価されています。

明治期の姿を損なうことなく、今も行政庁舎として使われている点で、貴重な存在と言えます。

建物内外の優れた意匠とその歴史的価値から、平成16年(2004)12月10日重要文化財に指定されました。



正庁は京都府庁旧本館の2階にあり、公式行事や公賓の接遇のための最も格式の高い広間です。

正庁の壁はエンボス加工の凹凸で文様がかたどられていますが、これは19世紀に英国で発明されたリンクルスタという壁装材によるものと言われています。

平成24年度重要文化財京都府庁旧本館正庁改修工事において、弊社はこの壁装材の修理を担当しました。



リンクルスタ修理前-1.jpg
リンクルスタ修理後-1.jpg
 修理前
 修理後
 改修工事において洗浄されたので、壁全体が白くなりました。
修理後の写真では、都合により一時的にモールの一部を取り外しています。



この壁装材は耐久性がありますが、長い年月を経て亀裂や欠失が見られました。

今回の修理では、壁装材の剥離した箇所には接着剤を挿入し小型アイロンで伸ばしながら圧着しました。

欠失した箇所には、同じ文様の
壁装材で補いたいところですが、現在同じものを入手することはできません。

そこで厚い和紙に絵具でエンボス状の凹凸を再現して
壁装材を模造し、これを貼り付けてさらに色調を整えて仕上げました。



リンクルスタ模造工程-1.jpg
壁装材の模造工程


リンクルスタ模造品-1.jpg
壁装材模造物



近世の社寺等建造物彩色では、絵具を盛り上げて半立体的な文様を描く「置き上げ(起き上げ)」と呼ばれる技法があります。

使用する材料は異なりますが、日本古来の彩色技法が、西洋様式による近代建築の修理に生かされました。







posted by 川面美術研究所 at 11:50| 建造物装飾

2013年10月10日

【名古屋市指定文化財】 揚輝荘聴松閣壁画の補彩




揚輝荘は、株式会社松坂屋の初代社長であった伊藤次郎左衛門祐民氏が、大正から昭和初期にかけて名古屋市千種区法王町、覚王山の丘陵地に建設した別荘です。

揚輝荘南園の中央にある聴松閣は、ハーフチンバーの外壁など山荘風の外観をした迎賓館で、昭和12年(1937)に建設されました。

地上3階、地下1階の各部屋は、世界の様々な様式で装飾されています。

平成20年5月26日、聴松閣を含む揚輝荘5棟は、名古屋市指定有形文化財(建造物)に指定されました。



東面北側壁修理前.jpg
 聴松閣地階ホール東面北側壁 修理前
文様部分は絵画部分の四周に配されています。
絵画部分の下方に、ハリハラン氏の署名が見て取れます。




平成23年度から始まった揚輝荘聴松閣修復整備工事において、弊社は地階ホール壁画(文様部分)の補彩を担当致しました。

地階ホール壁画は、松坂屋に嘱託員として勤務していたインド人ハリハラン氏が、昭和13年に描いたものです。

70余年を経て、壁画は剥落・汚染・カビが発生するなど、損傷が進んでいました。

今回の事業では、絵画部分には手を加えず、文様欠損部分に範囲を限定して補彩をしました。



1揚輝荘聴松閣修理前部分-1.jpg
2揚輝荘聴松閣修理後部分-1.jpg
西面北側壁 補彩前
 

西面北側壁 補彩後

 
 3揚輝荘聴松閣修理前部分-1.jpg 4揚輝荘聴松閣修理後部分-1.jpg
 東面北側壁 補彩前


東面北側壁 補彩後
 

 5揚輝荘聴松閣修理前部分-1.jpg 6揚輝荘聴松閣修理後部分-1.jpg
 東面中央扉上壁 補彩前 東面中央扉上壁 補彩後



聴松閣は過日無事に竣工を迎え、平成25年8月から一般公開が始まっています。

本事業でお世話になりました関係各位に感謝申し上げます。






posted by 川面美術研究所 at 16:50| 建造物装飾

2013年07月12日

文化財修理技術保存連盟 第2回全国研修大会




文技連第2回全国研修大会-.jpg


文化財修理技術保存連盟(文技連)は、文化財建造物に関する選定保存技術を保存する7団体で構成されています。

平成25年7月6日・7日の2日間にわたり、 第2回全国研修大会「技術の伝承」 ―ほんものをもとめて― がホテルルビノ京都堀川(京都市上京区)にて開催され、弊社も参加しました。

今回は一般参加も含め全国から関係者約180名が集まり、下記のプログラムで
文化財修理に関するさまざまな問題について議論されました。




7月6日(土)
 12:30  受付    
 13:00 開会(司会) 日本伝統瓦技術保存会   竹村優夫氏
 13:00〜13:05 開会挨拶 文化財修理技術保存連盟 理事長 西澤政男氏
 13:05〜13:15 趣旨説明 文化財修理技術保存連盟  副理事長 田中敬二氏
 13:15〜13:40 来賓祝辞 文化庁文化財部 参事官 村田健一氏
   京都府教育庁文化財保護課 課長 磯野浩光氏
   (公社)全国国宝重要文化財所有者連盟 理事長 落合偉洲氏
 (休憩)
 14:00〜15:30 基調講演 元 近畿大学工学部建築学科教授  櫻井敏雄氏
    演題 「桃山様式はどのように成立したのか」 
 (休憩)
 15:45〜18:00 パネルディスカッション 「技術の伝承」 ―ほんものをもとめて―  
   コーディネーター 歴史的建造物修復建築家  村田信夫氏
   パネリスト 奈良県文化財保存事務所  猪又規之氏
   (公財)文化財建造物保存技術協会  今井成享氏
   (公財)和歌山県文化財センター  多井忠嗣氏
   (公社)全国社寺等屋根工事技術保存会  村上英明氏
   (一財)全国伝統建具技術保存会  高橋利幸氏
   文化財畳保存会  佐竹真彰氏
 18:00〜18:10 第1日目総評 (公社)全国国宝重要文化財所有者連盟 事務局長 後藤佐雅夫氏
 (休憩)
 18:30〜 交流会(司会) (特非)日本伝統建築技術保存会  松本高広氏




7月7日(日)
 08:00  受付   
 08:30 開会(司会) 全国伝統建具技術保存会  横田栄一氏
 08:35〜9:45 アピール ―ほんものをもとめて― 文技連加盟団体  
    (特非)日本伝統建築技術保存会  松本高広氏
    (公財)全国社寺等屋根工事技術保存会  長崎眞知夫氏
    全国文化財壁技術保存会  中島正雄氏
    社寺建造物美術協議会  荒木かおり氏
    (一財)全国伝統建具技術保存会  石山幸次郎氏
    文化財畳保存会  磯垣昇氏
 (休憩)
 10:00〜11:15 分科会   
   第1分科会 「ほんものと技術の伝承」 座長:奈良文化財研究所建造物研究室  室長 林良彦氏
   第2分科会 「ほんものと社会」 座長:京都府教育庁文化財保護課 副課長 鶴岡典慶氏
   第3分科会 「ほんものと材料、道具」 座長:滋賀県教育委員会文化財保護課 主幹 菅原和之氏
   第4分科会 「ほんものと文化財保護」 座長:兵庫県教育委員会文化財課 課長 村上裕道氏
   第5分科会 「文化財修理の学術性」 座長:文化財建造物修復技師  鳴海祥博氏
 (休憩)
 11:30〜12:00 分科会の報告 上記座長五氏  
 12:00〜12:25 総評 文化庁文化財部 文化財調査官 西山和宏氏
   岡山理科大学工学部 教授 江面嗣人氏
 12:25〜12:30 閉会挨拶 第2回全国研修大会実行委員長  澤野道玄氏




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2013年06月05日

第141回 都をどり



平成25年4月1日(月)〜30日(火)、京都・祇園甲部歌舞練場において、第141回都をどり「春宴四季巡昔話(はるうたげしきめぐるものがたり)」全八景が開催され、弊社は美術を担当させていただきました。

道具帳(下絵)と公演写真の一部を掲載いたします。



 第八景.JPG
第八景 御室桜春宴 



演目道具帳公演
第三景
通小町小野草紙
第三景道具帳.JPG第三景.JPG
第六景
通天の紅葉
第六景道具帳.JPG第六景.JPG
第七景
鶴の恩返し
第七景道具帳.JPG第七景.JPG



祇園甲部歌舞会様をはじめ、関係者の皆様に御礼申し上げます。


公演に関する詳細は、下記ホームページを御覧ください。
 
   都をどり公式ウェブサイト   http://www.miyako-odori.jp/top.html







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