2015年05月22日

第66回 京おどり


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                                                        第六場 毛槍執着獅子


平成27年4月4日〜19日まで、京都・宮川町歌舞練場で行われておりました
第66回京おどり「宮川かぶき 花街咲芝居錦絵(さとにさくしばいのにしきえ)」(全九場)
の舞台美術を弊社が担当させていただきました。

今年の京おどりは、宮川町と縁の深い歌舞伎がテーマになり、
阿国・山三の出雲の出会いから四条河原までテンポよく繰り広げられ、
その後は歌舞伎メドレーとなっております。

道具帳と公開写真の一部をご紹介いたします。



                       第一場 劇場通い
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                         第七場 女助六刀語
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 公演
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                    第九場 宮川音頭
道具帳
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 宮川町お茶屋組合様をはじめ、関係者の皆様に御礼申し上げます。
本公演の詳細については、下記ウェブサイトをご覧ください。

 宮川町お茶屋組合公式サイト

posted by 川面美術研究所 at 16:00| 舞台美術

2015年05月11日

第178回 鴨川をどり






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フィナーレ 第五景 香風馨る



平成27年5月1日(金)〜24日(日)、京・三条大橋畔の先斗町歌舞練場において、
第178回鴨川をどり[第一 芙蓉西遊記(はなすがたさいゆうき)」(五場)
         「第二 艶姿花挿櫛(しきくらべはなのかんざし)」(五景)
が開催され、弊社は舞台美術を担当させていただきました。

道具帳(下絵)と公演写真の一部を掲載いたします。



第四場 飛翔天竺旅
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道具帳

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公演




第五場 西梁国盤絲嶺
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道具帳

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公演



第三景 夏越の祓
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道具帳

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公演




    先斗町歌舞会様をはじめ、関係者の皆様に御礼申し上げます。
  公演の詳細は、下記ホームページを御覧ください。

  先斗町鴨川をどり公式ウェブサイトhttp://www.kamogawa-odori.com/


posted by 川面美術研究所 at 11:00| 舞台美術

2015年04月06日

第143回都をどり

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フィナーレ 第八景 平野社桜花絵巻


平成27年4月1日(水)〜4月30日(木)、京都・祇園甲部歌舞練場において、
第143回都をどり「花都琳派染模様(はなのみやこりんぱそめもよう)全八景
が開催され、弊社は美術を担当させていただきました。
道具帳(下絵)と公演写真の一部を掲載いたします。



第四景 三河八橋燕子花
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道具帳


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公演




第六景 光悦寺紅葉尽
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道具帳


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公演

祇園甲部歌舞会様をはじめ、関係者の皆様に御礼申し上げます。
公演に関する詳細は、下記ホームページを御覧ください。

 都をどり公式ウェブサイト http://www.miyako-odori.jp



posted by 川面美術研究所 at 11:00| 舞台美術

2015年02月20日

石清水八幡宮 本社調査報告書


 この度、平成21年の御鎮座1150年と、平成26年の徳川家光公の本社造営380年を記念して
『石清水八幡宮 本社調査報告書』が刊行されました。

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 弊社の代表取締役所長 荒木かおりが、この報告書の第6章第2節に
「彫刻欄間に残る彩色痕跡調査及び考察」という題名で原稿を執筆させていただきました。
 これは、弊社が平成18年〜20年にかけて行った平成大修理における彩色保存修理事業の際に
調査して、発見したり推測したりしたものをまとめたものです。

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 調査と執筆の貴重な機会をいただきました石清水八幡宮様と、
関係者の皆様に改めて御礼申し上げます。

 
 
posted by 川面美術研究所 at 17:00| 出版・放送・行事

2014年12月12日

第57回 祗園をどり


 
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                                                    フィナーレ 第六景 祗園東小唄

 
 
平成26年11月1日(土)〜10日(月)まで、祇園会館で行われておりました
第57回祗園をどり「濃彩京襖絵(いろどりこききょうのふすまえ)」(全六景)の
舞台美術とパンフレット表紙を
弊社が担当させていただきました。

 
 

今回は、京都の寺社仏閣にある襖絵を題材にしています。

 第三景 波濤図(禅林寺)
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  公演第三景 公演.jpg
 第五景 桜花図(二条城)
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 公演祗園をどり 第五景 公演.jpg.jpg



 
 

祗園をどりのパンフレットの表紙絵は
 弊社の代表取締役所長荒木かおりが、担当させていただきました。
 

パンフレット 祗園をどり 表紙(WEB).jpg 祗園をどり裏表紙(WEB).jpg 

 
祇園東歌舞会様をはじめ、関係者の皆様に御礼申し上げます。

公演に関する詳細は、下記ホームページを御覧ください。
祇園東歌舞会公式ウェブサイト   http://www.gionhigashi.com/index.html

 
 
 

posted by 川面美術研究所 at 10:30| 舞台美術

2014年11月10日

【京都市指定文化財】平岡八幡宮本殿彩色保存修理

 
 
 
平成26年度、有現会社 川面美術研究所(代表取締役 荒木かおり)は、京都市指定文化財平岡八幡宮本殿彩色の保存修理を担当いたしました。
 
本修理に伴う調査によって、多くの発見がありましたのでその一部をご紹介いたします。
 
 
 
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平岡八幡宮本殿外観(修理前)
京都市内では希少な切妻造りの大規模社殿です。
 
 
 
 
平岡八幡宮本殿の概要
 文化財の名称 平岡八幡宮
 建築年代 文政9年(1826)
 構造形式 桁行三間、梁間二間、向拝一間、切妻造、銅板葺、正面南向き
 文化財の種別 京都市指定有形文化財(建造物)
 所在地 京都市右京区梅ヶ畑宮の口町23
 
 
 
 
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平岡八幡宮本殿内部(修理前)
外陣の「花の天井」はよく知られています。
 
 
 
   
平岡八幡宮本殿は内外の広範囲に彩色が施されていますが、今回の保存修理では、向拝蟇股を彩色復元(塗り替え)、内外陣境のマグサ・内法長押を現状維持(剥落止め・補筆)とする部分的な施工となりました。
 
 
   
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本殿内外陣境内法長押(東脇間) 修理前
伝説の「白玉椿」が描かれていますが、大部分の塗膜が剥落していました。
 
 
  
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本殿内外陣境内法長押(東脇間) 修理後
現状彩色を剥落止めした後、古写真や顔料分析等に基づき、塗膜剥落部に補筆しました。
 また、部材の周辺と熨斗目文様の一部に金紙を貼り付ける特殊な技法も判明したので、再現しました。
 金具も本修理の後、取り付けられました。
  
 
 
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本殿向拝蟇股及び彫刻 修理前
蟇股中央の彫刻は弁才天坐像と伝えられていますが、琴を弾くという大変珍しい姿で表されています。
調査の結果、当初は別の場所に安置されていた彫刻を、後世になって転置したものと推定されました。
 
  
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本殿向拝蟇股及び彫刻 修理後
顔料分析に基づき、当初の彩色に復元いたしました。
 
 
 
今回の保存修理における最大の発見は、平岡八幡宮本殿彩色を手掛けた絵師の名が確認されたことです。
 
 
 
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 本殿水引虹梁天端の墨書「彩色/山本/探淵」
本殿内外の建築部材に、「彩色 山本探淵」という墨書が残されていました。
山本探淵は、平岡八幡宮本殿の建築年代と同時期に、京都で活躍した絵師です。
鶴沢探泉(江戸狩野派系の鶴沢派4代目)の門人であり、
当時の『平安人物志』 (近世京都の文化人名録)にその名を見つけることができます。
  
 
 
 
神社・寺院等の建築に関わった大工、あるいは絵画を制作する絵師・画工に関しては、歴史的な研究が進んでいます。
 
しかしながら、神社・寺院等建造物の柱や壁等に描かれた「建造物彩色」の制作者に関しては、未だによくわかっていません。
 
そのようななかで平岡八幡宮本殿は、建造物彩色の制作者の素性が文献によって裏付けられる貴重な事例と言えます。
 
日本美術史の面からも、鶴沢派町絵師の活動領域が、絵画のみならず建造物彩色にも広がることを示す史料として、注目に値するのではないでしょうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by 川面美術研究所 at 14:00| 建造物装飾

2014年11月06日

長勝寺 弘法大師御影の制作

 5月末、小豆島の長勝寺様に「弘法大師御影」を納品いたしました。
  
 
                       
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 長勝寺様とは18年程前に「真言八祖像」を納めてさせていただいてからのお付き合いです。
今回は、お寺所蔵の弘法大師像が小さいため大きいものを製作して欲しいというご依頼でした。
 
 東寺本の弘法大師の像(議義本尊 重要文化財 京都・東寺蔵)がお好みとのことでしたので、
東寺本図像を参考に、長勝寺の床の寸法を伺って、できるだけ大きな弘法大師像を描きました。
 
 
 
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大きいので間延びしないか心配になりましたが、上手く床に納まりました。
               現在は、これが小豆島で一番大きな弘法大師像とのことです。
 
紅葉の美しい季節になりました。
小豆島に訪れることがありましたら、一度お立ち寄りくださいませ。
 
長勝寺様をはじめ、この事業の関係者の皆様に感謝申し上げます。
posted by 川面美術研究所 at 09:40| 美術工芸

2014年10月31日

「社寺建造物美術協議会」の取り組みが京都新聞に掲載されました

 弊社の代表取締役所長である荒木かおりが会長を務める
選定保存技術[建造物装飾]認定団体「社寺建造物美術協議会」は、
建造物装飾に携わる技術者で作る団体です。
 建造物装飾のための技術を集約した模型を作ろうと平成22年度より
研修生が中心となって手掛けてまいりました。
その模型がこのほど完成し、京都市文化財建造物保存技術研修センター
(京都市東山区)にて公開の運びとなりました。
 
 この取り組みが10月31日の京都新聞朝刊に掲載されましたので、
ご紹介いたします。
 
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posted by 川面美術研究所 at 16:45| お知らせ

2014年09月04日

平岡八幡宮の彩色修復工事(記者発表)

 弊社が彩色修復工事を担当いたしました平岡八幡宮の記者発表が、昨日(9月3日)に行われ、
テレビでの放映や新聞各社に記事が掲載されました。
 
 
 
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 今回の平岡八幡宮での彩色修復工事では、いくつかの発見があり、
大変興味深い修復作業となりました。
詳細は、弊社HPで改めてご紹介する予定をしております。
どうぞお楽しみに!
 
 
posted by 川面美術研究所 at 16:30| 出版・放送・行事

2014年08月12日

京都市文化観光資源保護財団の会報に寄稿文が掲載されました

 
弊社の所長である荒木かおりが執筆した原稿が、
京都市文化観光資源保護財団の会報に
掲載されました。
 
 タイトルは、「保存の為の模写事業〜二条城二の丸御殿模写〜」。
 1972年から弊社が関わっている「二条城二の丸御殿の模写事業」のなかで感じた
オリジナルと模写の違いの考察、また模写作業のなかでの発見について触れています。
 
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京都市文化観光資源保護財団 会報110
                                           
 
     下記の京都市文化観光資源保護財団のHPより記事を読むことができます。
興味のある方はご一読いただければ幸いです。
 
 
posted by 川面美術研究所 at 13:00| 出版・放送・行事
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