2014年10月31日
「社寺建造物美術協議会」の取り組みが京都新聞に掲載されました
2013年12月01日
メールアドレス変更のお知らせ
平成25年(2013)10月より、川面美術研究所のメールアドレスが変更になりました。
従来のAOLアカウントは、現在運用しておりません。
本画面右下にありますOCNアカウントまで御連絡たまわりますようお願い申し上げます。
2012年05月18日
白色LED斜光ライトの御案内
高槻電器工業株式会社より、文化財の調査・研究・修復に最適な白色LEDライト(TKW064-KAWAMO)が発売されました。
開発にあたり弊社が協力をしましたので、ここに御案内いたします。
白色LED斜光ライト TKW064-KAWAMO(高槻電器工業株式会社) |
川面美術研究所は法隆寺金堂壁画模写以来、文化財保存事業に80年近く関わってまいりました。
近年では、保存及び復元修理には科学的知見が必要とされ、色々な分析機器を駆使しながら事業を行っております。
斜光照射による文様痕跡の解読は、当社の得意分野ですが従来の斜光照射機器は高価で、重量もありました。
今回、高槻電器工業鰍ニの共同開発した白色LED斜光ライトは軽量ポケットにも入るサイズで、LEDにより熱が発生しないことも大きなメリットです。
手軽に痕跡の調査、顔料塗膜の損傷状況の確認、撮影時に役立ちます。
修理技術者の必携となって文化財保存事業の一助になれば幸いです。
川面美術研究所 代表取締役 所長 荒木かおり
| 光源は高輝度白色LED。 付属のレンズケースと組み合わせることで、表面観察に適した光線が得られます。 レンズケースの寸法は、約70×50×13o。 光源本体の寸法は、約60×40×9o。 小型なので、狭い空間に差し込んで斜光照射することもできます。 光源本体とレンズケースは、容易に着脱可能。 レンズケースはゴムでコーティングされ、持ちやすさと対象物接触面の保護を兼ねています。 |
電池ボックスには単3電池が4本入ります。 電源on/offスイッチと光量ボリュームスイッチで、微妙な光量の調節ができます。 両スイッチの間には、二重丸環金具が付いており、携帯性を高めています。 電池ボックス寸法は、約82×100×24o。 電池ボックスと光源本体(LED)を繋ぐコード長は、約900o(収縮時)。 ポケットに電池ボックスを入れ、光源本体を片手に持った時に、長過ぎず短過ぎない絶妙な長さ。 スパイラルコードなので、さらに伸ばせます。 写真撮影時の支障とならないよう、光源本体から電池ボックスまで、黒色に統一しました。 |
建造物彩色での使用例 | |
順光撮影 | 白色LEDライトによる斜光撮影 |
順光撮影では判別できなかった彩色表面の凹凸や損傷が、白色LEDライトによる斜光撮影で、はっきりと記録できます。 ポータブルなので、文化財の調査・研究・修復に限らず、手軽な目視観察や写真撮影を必要とする多分野での活用も期待できます。 |
商品に関する詳細は、下記までお問い合わせください。
高槻電器工業株式会社 http://www.takatsuki-denki.co.jp/products/light.html
〒613−0034
京都府久世郡久御山町佐山中道41−1
TEL 0774−43−2111
FAX 0774−45−1331
2011年06月23日
文友会による東北地方太平洋沖地震についての取り組み
犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げますともに、ご家族やご親族、関係の皆さまに衷心よりお悔やみを申し上げます。
弊社が所属する文友会のHPに、東北地方太平洋沖地震によって被災した文化財保存への取り組みが掲載されました。
http://bunyukai.jp/2011eq.html
文友会トップページ
文友会では今回の震災と津波で被害を受けた文化財の修復に関する情報を発信されています。
どうぞご参考下さい。
2010年12月24日
平成22年 京都府あけぼの賞受賞式
この度(平成22年12月18日)、私(荒木かおり)は京都府あけぼの賞を賜りました。
各方面より、お祝い、励ましのお言葉を頂きありがとうございました。
ホームページ上ながら、お披露目させていただきます。
これを節目に精進を重ねたいと思っております。
賞状 副賞
(あけぼの花賞 亀甲櫃)
授賞式 授賞者
(右より、やなぎみわ様・荒木かおり・原田紀久子様)
【授賞式スピーチ】
このたびは栄えある京都府あけぼの賞を賜り大変光栄に存じます。
今までのあけぼの賞受賞者には私の大変尊敬する大先輩達がたくさんいらっしゃいます。そのお仲間に入れていただきましたことはこの上もない喜びでございます。
ご推挙いただきました選考委員の先生方に深く感謝申し上げます。
私は先々代、先代、私と3代に渡り、建築に付随する絵画の文化財を守ることに携わってまいりました。
現在は、川面美術研究所という絵師工房のスタイルをまもりつつ京都の文化財の保護と継承を担わせていただいております。
私共の仕事の大きな柱の一つとして、二条城二の丸御殿障壁画の復元模写事業がございますが、これは36年前に先代が立ち上げ、今日まで続いております。
第二次世界大戦時には、空襲に備えて二条城障壁画のうち亀岡へ疎開させるべき重要な作品の選定に祖父が携わっていたと聞いております。祖父が空襲から守り、父がオリジナル作品の保護のために模写事業を立ち上げ、私がそれを継承いたしております。
このように先代によって引いてもらったレールを研究所所員と共に脱線しないように、またありがたいことに周りにたくさんの素晴らしい方々に恵まれましたので、引いてもらったり、押してもらったり、そして家族の協力をエネルギーにして子育てもしながら今日までなんとか続けてまいりました。
今後も本日のご褒美を糧として、世界に誇るべき素晴らしい日本文化が朽ち果てることがないよう、文化財も人も技術も次世代にバトンを繋いでいくことに心血を注いでいきたいと存じます。
有限会社川面美術研究所
代表取締役所長
荒木 かおり
2009年12月08日
社寺建造物美術協議会ホームページ
2009年07月14日
お知らせ
去る平成21年7月9日、二条城二の丸御殿内でおきました障壁画破損事故につきましては、各方面の方々よりご心配をいただきました。
今回は当研究所が直接関わった事故ではありませんが、修理の為の取り外し作業中に起きた事故としてことの重大さを痛感しています。
保存の為の事業を行うなかで破損がおきる事はあってはならない事です。
今後の事業の取り組みにつきましても、これを機に一層身を引き締めて取組んで参りたいと所員一同決意を新たにしたところでございます。
ご心配・お励ましをいただきました方々には厚く御礼申し上げますと共に、今後ともよろしくご鞭撻の程お願い申し上げます。
平成21年7月13日
有限会社 川面美術研究所
代表取締役 荒木かおり
2008年02月09日
知恩院 経蔵〈京の冬の旅初公開〉
京都市観光協会主催で、平成20年1月12日(土)〜3月18日(火)の期間、普段見学することのできない彫刻・襖絵・庭園・建築など10箇所の非公開文化財が特別公開されております。
修復後、初の特別公開です。
内部には、腰面には下から蓮池、普賢・文殊菩薩、麒麟、天井などの上部には飛天や飛楽器が極彩色で描かれ、浄土の空間が表現されております。
←JRのポスターにもなってますね。
2007年05月09日
平成18年度 川面美術研究所 事業概要
●明治記念館若竹の間壁画制作(東京都港区)
●【市指定文化財】神應寺書院障壁画剥落止め(京都府八幡市)
●【国宝】銀閣寺(慈照寺)銀閣(観音殿)障壁画調査(京都府京都市)
●【府指定文化財】禅林寺(永観堂)阿弥陀堂彩色調査(京都府京都市)
●身延山久遠寺大本堂天井画剥落止め(山梨県南巨摩郡)
●【重要文化財】石清水八幡宮本殿及び外殿ほか4棟彩色保存修理(京都府八幡市)
●伏見稲荷大社神馬像修理(京都府京都市)
●清水寺随求堂厨子彩色修復(京都府京都市)
●【重要文化財】伏見稲荷大社権殿蟇股彩色修復(京都府京都市)
●熊本城本丸御殿昭君之間障壁画天井画及若松之間障壁画第四期工事(熊本県熊本市)
●【重要文化財】二条城二之丸御殿白書院障壁画復原模写(京都府京都市)
●第49回祇園をどり「花簪四季彩」美術制作(京都府京都市)
●第135回都をどり「都風流名所絵巻」美術制作(京都府京都市)
●第58回京おどり「都四季姿舞扇」美術制作(京都府京都市)
2006年06月21日
平成17年度 事業概要
●【重要文化財】西本願寺御影堂内部彩色 補彩X期目工事(京都府京都市)
●犬飼山転法輪寺丹生大明神および狩場大明神本殿彩色 復原修理(奈良県五條市)
●【重要文化財】仁和寺九所明神本殿彩色 復原修理(京都府京都市)
●【重要文化財】清水寺田村堂彩色 復原修理(京都府京都市)
●【府登録文化財】朱智神社本殿彩色 復原修理(京都府京田辺市)
●【府登録文化財】禅林寺阿弥陀堂彩色 調査(京都府京都市)
●西本願寺経蔵仏像彩色 保存修理(京都府京都市)
●【重要文化財】萬福寺松隠堂客殿杉戸絵 保存処置(京都府宇治市)
●【重要文化財】二条城二之丸御殿白書院障壁画 復原模写(京都府京都市)
●熊本城本丸御殿昭君之間障壁画天井画および若松之間障壁画 第三期工事(熊本県熊本市)
●第48回祇園をどり 美術制作(京都府京都市)
●第134回都をどり「京舞歴史絵鏡」 美術制作(京都府京都市)
●第57回京おどり「花遊々都四季」 美術制作(京都府京都市)
2005年08月18日
平成16年度 事業概要
●【府登録文化財】市辺天満神社本殿(京都府城陽市) 彩色復原
●念法眞教金剛寺森小路旧本部(大阪府大阪市) 彩色修理
●【重要文化財】大徳寺玉林院本堂(京都府京都市) 杉戸絵復原図制作
●【重要文化財】仁和寺九所明神本殿(京都府京都市) 彩色調査
●【府登録文化財】平井神社本殿(京都府城陽市) 彩色復原
●藤森神社神輿「深草郷」(京都府京都市) 彩色修理
●智積院金堂(京都府京都市) 向拝彩色修理
●荒見神社(京都府城陽市) 蟇股彩色
●寂光院本堂(京都府京都市) 内陣彩色工事
●【重要文化財】細川家波奈之丸舟屋形(熊本県熊本市) 天井絵剥落止
●【国宝】西本願寺北能舞台(京都府京都市) CG復原(立命館大学共同)
●【市指定文化財】光明寺御廟・御廟拝殿(京都府長岡京市) 彩色修理
●念法眞教金剛寺瞑想室ホール(大阪府大阪市) 壁画制作
●【重要文化財】二条城二之丸御殿白書院四之間障壁画(京都府京都市) 復原模写
●【重要文化財】西本願寺御影堂(京都府京都市) 内部彩色補彩W期目工事
●熊本城本丸御殿昭君之間(熊本県熊本市) 障壁画大下絵天井画制作
●第47回祇園をどり「艶姿都絵図」(京都府京都市) 美術制作
●第133回都をどり「雪月花古都映絵」(京都府京都市) 美術制作
●第56回京おどり「京都華名所往来」(京都府京都市) 美術制作
2005年03月16日
2004年09月12日
【重要文化財】 清水寺・子安の塔 彩色資料の収集
清水寺・子安の塔(泰産寺・三重塔)は、寛永期(十七世紀前半)の再建で、元来仁王門前にありましたが、明治末年に本堂と谷を隔てた南側の現在の位置に移築されました。
私達が目にしているのは、その移築の際に総丹塗りに改変された姿です(写真下)。
近年当研究所は機会を得て、移築・塗り替え前の子安の塔の彩色調査に取り組んできました。
実地での調査も随時実施して資料を蓄積しております。
しかし、移築・塗り替えの時期が明治であることを慮り、当HPを御覧の皆様に、当時の子安の塔の様子を窺える絵図や写真等の情報提供をお願いし、復原の参考資料にしたいと考えております。
絵図に関しては、「洛中洛外図屏風」各本(十六世紀)や京都府指定文化財「清水寺参詣曼荼羅」(十六世紀、清水寺蔵)等を確認しておりますが、これらはいずれも再建前の姿を伝えるものでした。
写真に関しては、白幡洋三郎著・京都新聞出版センター編「幕末・維新 彩色の京都」(京都新聞出版センター、2004)pp.70-71掲載の彩色写真や、清水寺蔵の古写真(写真上)を確認しております。
上記以外の資料を所有されている方、あるいは関連する情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、下記川面美術研究所まで御連絡下さいますよう宜しくお願い申し上げます。
〒616-8242
京都市右京区鳴滝本町69-2[map]
Tel 075-464-0725
Fax 075-464-0099
E-mail kawamobijutu@aol.com
写真上 : 明治の子安の塔 (清水寺蔵)
柱上部や長押等に彩色と思しき形跡が看取される。
写真下 : 現在の子安の塔
2004年03月31日
平成15年度 事業概要
● 常光寺本堂(香川県小豆郡) 天井画飛天図制作
● 【重要文化財】西本願寺御影堂(京都府京都市) 内部彩色補彩V期目工事
● 金閣寺(鹿苑寺)(京都府京都市) 境内案内図制作
● 【重要文化財】清水寺仁王門(京都府京都市) 扁額復原制作
● 石清水八幡宮住吉社(京都府八幡市) 彩色復原
● 【府登録文化財】市辺天満神社本殿(京都府城陽市) 彩色調査
● 智恩寺本堂(文殊堂)須弥壇背面十六羅漢釈迦三尊図(京都府宮津市) 復原制作
● 【重要文化財】二条城二之丸御殿白書院一之間障壁画(京都府京都市) 復原模写
● 熊本城本丸御殿昭君之間・若松之間(熊本県熊本市) 障壁画天井画小下図制作
● 【重要文化財】大徳寺玉林院本堂(京都府京都市) 杉戸絵彩色調査
● 第46回祇園をどり「風流祇園祭時記」(京都府京都市) 美術制作
● 第132回都をどり「春宴京歌謡都伝説」(京都府京都市) 美術制作
● 第55回京おどり「都風流花歳時記」(京都府京都市) 美術制作
● その他、絵画複製等