2012年05月18日

白色LED斜光ライトの御案内




高槻電器工業株式会社より、文化財の調査・研究・修復に最適な白色LEDライト(TKW064-KAWAMO)が発売されました。

開発にあたり弊社が協力をしましたので、ここに御案内いたします。


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 白色LED斜光ライト TKW064-KAWAMO(高槻電器工業株式会社)




川面美術研究所は法隆寺金堂壁画模写以来、文化財保存事業に80年近く関わってまいりました。

近年では、保存及び復元修理には科学的知見が必要とされ、色々な分析機器を駆使しながら事業を行っております。

斜光照射による文様痕跡の解読は、当社の得意分野ですが従来の斜光照射機器は高価で、重量もありました。


今回、高槻電器工業鰍ニの共同開発した白色LED斜光ライトは軽量ポケットにも入るサイズで、LEDにより熱が発生しないことも大きなメリットです。


手軽に痕跡の調査、顔料塗膜の損傷状況の確認、撮影時に役立ちます。

修理技術者の必携となって文化財保存事業の一助になれば幸いです。


川面美術研究所 代表取締役 所長 荒木かおり





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光源は高輝度白色LED。
付属のレンズケースと組み合わせることで、表面観察に適した光線が得られます。
レンズケースの寸法は、約70×50×13o。
光源本体の寸法は、約60×40×9o。
小型なので、狭い空間に差し込んで斜光照射することもできます。
光源本体と
レンズケースは、容易に着脱可能。
レンズケースはゴムでコーティングされ、持ちやすさと対象物接触面の保護を兼ねています。

 IMG_4676-1.jpg電池ボックスには単3電池が4本入ります。
電源on/offスイッチと光量ボリュームスイッチで、微妙な光量の調節ができます。
両スイッチの間には、二重丸環金具が付いており、携帯性を高めています。
電池ボックス寸法は、約82×100×24o。
電池ボックスと光源本体(LED)を繋ぐコード長は、約900o(収縮時)。
ポケットに電池ボックスを入れ、光源本体を片手に持った時に、長過ぎず短過ぎない絶妙な長さ。
スパイラルコードなので、さらに伸ばせます。
写真撮影時の支障とならないよう、光源本体から電池ボックスまで、黒色に統一しました。



 
建造物彩色での使用例
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       順光撮影      白色LEDライトによる斜光撮影
順光撮影では判別できなかった彩色表面の凹凸や損傷が、白色LEDライトによる斜光撮影で、はっきりと記録できます。
ポータブルなので、文化財の調査・研究・修復に限らず、手軽な目視観察や写真撮影を必要とする多分野での活用も期待できます。




商品に関する詳細は、下記までお問い合わせください。
 

 高槻電器工業株式会社      http://www.takatsuki-denki.co.jp/products/light.html
   
   〒613−0034
   京都府久世郡久御山町佐山中道41−1
   TEL   0774−43−2111
   FAX   0774−45−1331






posted by 川面美術研究所 at 19:08| お知らせ
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