2012年04月03日

【重要文化財】片埜神社本殿竣工のお知らせ



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 修理前 概観

修理後 向拝蟇股

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 修理前 身舎東妻修理後 身舎東妻


大阪府枚方市の片埜神社本殿保存修理工事が完了いたしました。

    名称
重要文化財 片埜神社 本殿
    員数1棟
    建築年代慶長7年(1602)
    所在地大阪府枚方市牧野阪2
    構造形式三間社流造。檜皮葺、南面
    指定年月日大正6年4月5日
    附指定棟札1枚

片埜神社本殿は、豊臣秀頼が片桐且元を総奉行として再建したもので、珍しい平面構成や慶長期の力強い造形に大きな特徴があります。

平成21年から3年にわたり、屋根工事、塗装工事、その他修理を内容とする保存修理が実施され、弊社は塗装工事(彩色塗装の調査および施工)を担当いたしました。

片埜神社本殿は、慶長期の再建以降、寛政8年(1796)、昭和10年、昭和49年に修理を経ています。

現状の調査および過去の修理記録や古写真の比較検証から、彩色塗装や蟇股彫刻の変遷を明らかにすることができました。

監督者の指導により、今回の塗装工事は昭和10年の状態に復旧整備し、平成23年9月竣工を迎えました。

宗教法人片埜神社様、文化庁様、大阪府教育委員会様、枚方市教育委員会様、公益財団法人文化財建造物保存技術協会様、株式会社村上社寺工芸社様をはじめ、お世話になりました関係者の皆様に御礼申し上げます。






posted by 川面美術研究所 at 17:04| 建造物装飾
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