2010年12月24日

平成22年 京都府あけぼの賞受賞式

この度(平成22年12月18日)、私(荒木かおり)は京都府あけぼの賞を賜りました。

各方面より、お祝い、励ましのお言葉を頂きありがとうございました。

ホームページ上ながら、お披露目させていただきます。

これを節目に精進を重ねたいと思っております。

101218あけぼの賞賞状.jpg 101218あけぼの賞記念品2.jpg

  賞状  副賞

    (あけぼの花賞 亀甲櫃)

 101218あけぼの賞.jpg 101218あけぼの賞賞状4.jpg

  授賞式  授賞者

 (右より、やなぎみわ様・荒木かおり・原田紀久子様)

 

【授賞式スピーチ】 

このたびは栄えある京都府あけぼの賞を賜り大変光栄に存じます。

今までのあけぼの賞受賞者には私の大変尊敬する大先輩達がたくさんいらっしゃいます。そのお仲間に入れていただきましたことはこの上もない喜びでございます。

ご推挙いただきました選考委員の先生方に深く感謝申し上げます。

 

私は先々代、先代、私と3代に渡り、建築に付随する絵画の文化財を守ることに携わってまいりました。

現在は、川面美術研究所という絵師工房のスタイルをまもりつつ京都の文化財の保護と継承を担わせていただいております。

私共の仕事の大きな柱の一つとして、二条城二の丸御殿障壁画の復元模写事業がございますが、これは36年前に先代が立ち上げ、今日まで続いております。

第二次世界大戦時には、空襲に備えて二条城障壁画のうち亀岡へ疎開させるべき重要な作品の選定に祖父が携わっていたと聞いております。祖父が空襲から守り、父がオリジナル作品の保護のために模写事業を立ち上げ、私がそれを継承いたしております。

このように先代によって引いてもらったレールを研究所所員と共に脱線しないように、またありがたいことに周りにたくさんの素晴らしい方々に恵まれましたので、引いてもらったり、押してもらったり、そして家族の協力をエネルギーにして子育てもしながら今日までなんとか続けてまいりました。

 

今後も本日のご褒美を糧として、世界に誇るべき素晴らしい日本文化が朽ち果てることがないよう、文化財も人も技術も次世代にバトンを繋いでいくことに心血を注いでいきたいと存じます。

  

有限会社川面美術研究所

代表取締役所長

荒木 かおり

posted by 川面美術研究所 at 17:55| お知らせ
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