2017年07月07日

薬師寺食堂復興事業


この度、法相宗大本山 薬師寺食堂は、養老2年(718)以降に創建され
幾度の火災により消失していた堂宇の復興事業が完成いたしました。

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全体監修/鈴木嘉吉先生

復元設計/株式会社 文化財保存計画協会

内部設計/株式会社 伊東豊雄建築設計事務所

施工/株式会社 竹中工務店

壁画/田渕俊夫先生 で施工されました。


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当社は田渕先生の阿弥陀三尊浄土図の天蓋に当たる部分の幕板と天井板のデザイン・施工を
担当させていただきました。

幕板と天井は伊東先生の斬新な天井荘厳と田渕先生の柔らかな阿弥陀三尊浄土図をつなぐ位置にあり、
白鳳時代にも意を馳せながら、お二方の個性を結ぶ難題に挑戦いたしました。

法隆寺伝法堂.jpg法隆寺伝法堂 天井.jpg

私の想いは白鳳時代のデザイン性のすばらしさを再現することができたらと思い、
法隆寺伝法堂の天蓋を参考にし、鈴木先生のご配慮で現地の調査をさせてたいただくという
素晴らしい経験もさせていただきました。

山田法胤長老の薬師寺らしい文様も取り入れて欲しいとのご要望から、
形状は法隆寺、文様は薬師寺という折衷文様を作り上げました。

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外観は白鳳時代の復元、内部は平成の食堂荘厳として、
後世にまで伝えられていくことを願っております。

ご指導を賜りました鈴木嘉吉先生、薬師寺様、株式会社 竹中工務店様、
株式会社 伊東豊雄建築設計事務所様をはじめ、本事業でお世話になりました
関係各位に御礼申し上げます。(荒木記)


posted by 川面美術研究所 at 17:00| 建造物装飾
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